選び方を間違えてPCのスペックが低くなると「動作が遅い」「ソフトが落ちる」など満足に作業ができません。
動画編集に必要なスペックや選ぶポイントとは?
当ページでは、動画編集ができるパソコンの選び方や必要スペックに加えて、
これを買ったら間違いない!というおすすめのパソコン(ノート・デスクトップ)をご紹介!
動画編集作業がサクサクできるパソコンをお探しの方は、是非参考にしてくださいね。
動画編集向けパソコン選びの4つのポイント
動画編集選びのパソコンは次の4つのポイントに注目して選びましょう。
- 高性能グラフィックボード(ビデオカード)を搭載している
- メモリ(RAM)は16GB以上
- 高性能CPUを搭載している
- ストレージは処理速度が速いSSD
では、それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。
1. 高性能グラフィックボード(ビデオカード)を搭載している
まず、動画編集向けのPCを選ぶ際に重要視すべき点が、「グラフィックボード」を搭載しているかどうかです。
通常のパソコンでもCPU上にグラフィック用のチップを搭載していますが、動画編集など処理の多いグラフィックスを扱う上では、能力が不十分と言えます。
その処理を補うために、グラフィックボードは動画編集をするパソコンで必要になるのです。
「難しいことはわからない!」という方は、パソコンのスペック表で次の点に注目しましょう。
パソコンのスペック表のGPU・グラフィックスの項目に、「GoForce」や「Radeon」といった表記があれば、動画編集ができるグラフィックボードが搭載されているということが分かります。
また、これらにはそれぞれ種類があり、動画編集の場合は最低でも「NVIDIA GeForce GTX1650」「AMD RadeonRX 5600 XT」が搭載されているものが良いでしょう。
その他にQuadro、FireProといったシリーズもありますが、これらは業務用で高スペック・高額となるため、個人で使う範囲なら前述の2つをおすすめします。
また、グラフィックボードについて詳しく知りたいという方は、以下をご覧ください。
→グラフィックボードとは?動画編集にどうして必要なの?
2. メモリ(RAM)は16GB以上
動画編集を行う際は、メモリの容量も重要になってきます。
この容量が大きければ大きいほど、パソコンの作業領域が増えてサクサク動くと覚えておきましょう。
例えば、主要な動画編集ソフトの「Premiere Pro」の場合、起動時のメモリ使用量は約5GBほどです。
これだけ見れば、まだ余裕がある様に思えますが、PC起動中は他の常駐アプリや併用して起動しているアプリなどもメモリを使っている状態です。
そのため、メモリ容量は8GBでは足りないと言えるでしょう。
このことから、通常画質の動画編集なら『16GB』は必要だと言えます。
さらに、4K動画の書き出しなどを行う場合は、10GB以上のメモリを使いますので、高画質の編集も行う場合は32GBあると安心です。
3. 高性能CPUを搭載している
動画編集をする上で、パソコンの頭脳であるCPUの性能も高いに越した事はありません。
他の部分が優れていても、CPUが処理に追いつかなければ意味が無いのです。
しかし、グラフィックボードやメモリを動画編集向けの基準で選べば、CPUもそれに見合った性能のものが搭載されています。
中古などでない限りは、チグハグな設定になっていることは無いので安心してください。
PCのCPUには、Intel製のCoreかAMD製のRyzenのどちらかが搭載されています。
どちらも優れたCPUですが、同世代のものを比較した場合、Ryzenの方が比較的安価なのが特徴です。
しかし、Intel社の方が知名度はありますので、安心感を求めるならIntel Coreシリーズを選ぶと良いでしょう。
その中でも動画編集には、IntelならCore i5、AMD製ならRyzen 5が最低条件です。
もし可能であれば、intel Core i7・Ryzen 7の世代を選べば、CPUのスペックとして安心と言えます。
4. ストレージは処理速度が速いSSD
最後にストレージのポイントですが、動画編集には処理速度の速いSSDが搭載されているパソコンがおすすめです。
ストレージとは、データを保存する場所です。
従来のストレージとしては、HDDが主流でしたが、近年ではSSDを搭載するパソコンも増えてきています。
SSDは、HDDに比べて消費電力や発熱が少ないため、動画編集などの重い処理に向いています。
さらに、読み書きの速度も速いため、動画読み書きもしやすいでしょう。
SSDの弱点として、保存容量が比較的少ない点が上げられます。
そのため、最近ではSSDとHDDの両方を積んでいるパソコンも多いです。
以上のことから、動画編集用PCにはSSDを搭載していることはもちろん、SSDとHDD両方を搭載しているものがおすすめです。
動画編集に必要なパソコンのスペックはコレ!予算は?
ここまで解説してきた内容からまとめた、動画編集に必要なスペックは以下の通りです。
CPU | intel Core i7 / Ryzen7 |
---|---|
メモリ | 16GB以上 |
ストレージ | SSD 256GB以上 |
GPU(グラフィックボード) | NVIDIA GeForce GTX1650 AMD RadeonRX 5600 XT |
基準となる動画編集ソフトは、人気YouTuberなども使っている「Adobe Premiere Pro」です。
上記のスペックがあれば、Premiere Proでの作業も問題なく行えます。
予算は15万円ほどで、必要スペックを備えたPCを購入できるでしょう。(BTOパソコンメーカー基準)
さらに、4Kなどの高画質動画を編集する場合は、メモリは32GB以上をおすすめします。
また、処理速度を上げたい場合には、CPU・グラフィックボードのランクを上げると良いでしょう。
関連記事【動画編集に必須】Premiere Pro徹底解説-初心者でもすぐに使いこなせる方法とは?
動画編集用パソコンはどこで買うべき?
パソコンを購入するとなると、家電量販店やメーカー直販、PCショップなど様々な選択肢がありますよね。
結論から言うと、パソコンの購入はメーカーの直販(公式通販)がおすすめです。
また、なるべく予算を抑えたいという方は、BTOパソコンメーカーを選ぶと良いでしょう。(ドスパラ、マウスコンピューター、パソコン工房など)
BTOパソコンであれば、動画編集向けの高スペックなパソコンを安く購入できるのはもちろん、CPUやグラフィックボードなどのカスタムもしやすいです。
一方で、家電量販店の店頭でのPC購入はお勧めしません。
量販店は、都市部の店舗でない限りは品揃えやスペックが限られており、カスタマイズもできない事が多いです。
また、人件費やテナント料、必要ないオプションが付いてしまうなど、割高で製品を買うことになります。
しかし、家電量販店のインターネット通販は、WEB限定セールや在庫処分で安くなっていることもあるので、有名PCメーカーの製品が欲しい場合などは、チェックしてみるのもおすすめです。
以上のことから、動画編集もできる高性能パソコンとなると、BTOパソコンメーカーの公式通販で買う方のがおすすめだと言えます。
【比較表あり】動画編集におすすめのパソコン7選
ここまで解説した動画編集の必要スペックを満たしたおすすめパソコンを、BTOメーカーの製品を中心にピックアップしています。
まずは比較表で各スペックをチェックし、気になる製品の詳細をチェックしてみてください。
動画編集用おすすめパソコン比較表
製品名 | DAIV A5 | DAIV 5N | SENSE-R04A-iX7K-RVX-CMG | ROG Strix GA15 | Legion T550i | LEVEL-15FX150-i7-NASXH | ROG Strix G15 G513IE |
---|---|---|---|---|---|---|---|
メーカー | マウスコンピューター | マウスコンピューター | パソコン工房 | ASUS | Lenovo | パソコン工房 | ASUS |
OS | Windows 10 Home 64ビット | Windows 10 Home 64ビット | Windows 10 Home 64ビット | Windows 10 Pro | Windows 10 Home 64ビット | Windows 10 Home 64ビット | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | AMD Ryzen™ 7 3700X | インテル® Core™ i7 | インテル® Core i7 | AMD Ryzen™ 7 3700X | インテル Core i7-10700 プロセッサー | インテル Core i7-11800H | AMD Ryzen™ 7 4800H |
メモリ | 16GB | 16GB | 32GB | 16GB | 16GB | 16GB | 16GB |
ストレージ | 256GB SSD | 512GB SSD | 500GB SSD | 512GB SSD | 256GB SSD / 2TB HDD | 500GB SSD / 1TB HDD | 512GB SSD |
GPU | GeForce® GTX 1650 | GeForce RTX™ 2060 | GeForce GTX 1650 SUPER | NVIDIA® GeForce® GTX 1660 Ti | NVIDIA® GeForce® RTX 2060 6 GB GDDR6 | GeForce RTX 3050 4GB GDDR6 | NVIDIA® GeForce RTX™ 3050 Ti |
価格 | 142,780円 | 197,780円 | 153,978円 | 159,800円 | 164,446円 | 152,980円 | 159,800円 |
公式サイト | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
※価格は全て税込で記載しています。
ここからは、それぞれのパソコンについて、詳しく解説していきます。
DAIV A5(マウスコンピューター)
※ディスプレイは別売りです。
OS | Windows 10 Home 64ビット |
---|---|
CPU | AMD Ryzen™ 7 3700X |
メモリ | 16GB PC4-25600 |
ストレージ | 256GB M.2 SSD・HDD 1TB |
GPU | GeForce® GTX 1650 |
価格 | 129,800円(税込142,780円) |
サイズは190mm(幅)490mm(高さ)×490mm(奥行)と少し大きくなりますが、キャスターとハンドルが付いているため、室内などちょっとした移動が簡単なのもポイント!
人気モデルなので売り切れが多いため、在庫がない場合はインテルCore™ i5搭載の「DAIV Z5」もおすすめです。
DAIV 5N(マウスコンピューター)
OS | Windows 10 Home 64ビット |
---|---|
CPU | インテル® Core™ i7-10875H |
メモリ | 16GB PC4-21300 |
ストレージ | 512GB NVMe対応 M.2 SSD |
GPU | GeForce RTX™ 3060 Laptop GPU / インテル® UHD グラフィックス |
価格 | 179,800円(税込197,780円) |
GPUには、最新のNVIDIA® GeForce RTX 3060が搭載されているので、動画編集作業もサクサク進むでしょう。
4K対応のポートが搭載されているため、外部ディスプレイへの書き出しも高解像度の状態で可能です。
SENSE-R04A-iX7K-RVX-CMG(パソコン工房)
OS | Windows 10 Home 64ビット |
---|---|
CPU | インテル® Core i7-10700K |
メモリ | 32GB |
ストレージ | 500GB NVMe対応 M.2 SSD |
GPU | GeForce GTX 1650 SUPER 4GB GDDR6 |
価格 | 139,980円(税込153,978円) |
幅広いグラフィック作業に対応できるスペックとなっており、動画編集初心者~中級者におすすめのパソコンです。
ROG Strix GA15(ASUS)
OS | Windows 10 Pro/td> |
---|---|
CPU | AMD Ryzen™ 7 3700X |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 512GB SSD |
GPU | NVIDIA® GeForce® GTX 1660 Ti |
価格 | 145,272円(税込159,800円) |
定期的にセールも行っているので一度チェックしてみてください。
Legion T550i(Lenovo)
OS | Windows 10 Home 64ビット |
---|---|
CPU | インテル Core i7-10700 プロセッサー |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 256GB SSD / 2TB HDD |
GPU | NVIDIA® GeForce® RTX 2060 6 GB GDDR6 |
価格 | 149,496円(税込164,446円) |
頻繁に動画を作成する場合でも2TBのHDDがあれば、保存容量に困ることは当分ないので、十分なストレージを確保しておきたい方におすすめ!
LEVEL-15FX150-i7-NASXH(パソコン工房)
OS | Windows 10 Home 64ビット |
---|---|
CPU | インテル Core i7-11800H |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 500GB SSD / 1TB HDD |
GPU | GeForce RTX 3050 4GB GDDR6 |
価格 | 139,072円(税込152,980円) |
ストレージもSSDとHDDを搭載しており、とてもバランスの良いPCとなっています。
ROG Strix G15 G513IE(ASUS)
OS | Windows 11 Home 64ビット |
---|---|
CPU | AMD Ryzen™ 7 4800H |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 512GB SSD |
GPU | NVIDIA® GeForce RTX™ 3050 Ti |
価格 | 145,272円(税込159,800円) |
重さは2.1kgとなっており、外出先でも動画編集の作業をしたい方にはおすすめです。
動画編集パソコンに関するよくある質問
ここからは、動画編集パソコンについてのよくある質問と回答をまとめています。
動画編集用パソコンのOSはMacとWindowsどちらが良いですか?
OSは購入する人の好みや使い方にもよるので、どちらが良いかは一概に言えません。
MacのPCは性能が優れていますが、ラインナップが限られているため、Windowsに比べて拡張性が低いです。
少し割高なので、もしMacにこだわりがないのであれば、Windowsが無難でしょう。
5万くらいの安いパソコンでも動画編集は可能ですか?
動画編集をするとなると、ある程度のスペックは必要になってきます。
5万前後のパソコンでも作業自体は可能ではありますが、スペックが不十分で一つ一つの動きが重くなったり、立ち上げに時間がかかるなど、満足に作業ができないかもしれません。
予算もあると思いますが、後々のことを考えるとスペックにはお金をかけても良いと考えます。
当記事で最低限のスペックをご紹介しているので、参考にしてみてください。
動画編集におすすめのソフトはありますか?
動画編集ソフトならAdobeのPremiere Pro(プレミアプロ)がおすすめです。
有名YouTuberも使っている人が多く、動画編集に便利な機能が多く備わっています。
有料ではありますが、それでも多くの人に選ばれている点を考えると、買う価値はあるでしょう。
無料期間もあるので、気になる方はお試しください。
動画編集におすすめのパソコンまとめ
動画編集を目的とするなら、グラフィックボード、メモリ、CPU、ストレージ、それぞれにこだわる必要があります。
記事でも解説しましたが、必要スペックについてもう一度おさらいしておきましょう。
CPU | intel Core i7 / Ryzen7 |
---|---|
メモリ | 16GB以上 |
ストレージ | SSD 256GB以上 |
GPU(グラフィックボード) | NVIDIA GeForce GTX1660 AMD RadeonRX 5600 XT |
以上のスペックがあれば、動画編集の主要ソフトであるPremiere Proを使う場合でも速度に支障なく、快適に作業できるでしょう。(高画質動画作成は、メモリ32GB推奨)
選んだりカスタマイズしたりするのが面倒、という方は、当ページのおすすめPCも参考にしてみてくださいね。
グラフィックボードとは?動画編集にどうして必要?
グラフィックボードは、映像をはじめ、画像処理やゲームなど、様々なグラフィックスを処理する働きを助けることができます。
「グラボ」「ビデオカード」「GPU」など様々な呼ばれ方がありますが、全て同様の物を指していると考えて問題ありません。
通常のPCでも、CPUやマザーボードに映像を書き出すためのグラフィックチップ(GPU)が搭載されています。
しかし、内蔵のGPUは動画編集などの「高解像度の映像を処理する作業」には向いていません。
たとえ動画編集ソフトを起動させることができても、一つ一つの編集に時間がかかったり、ソフトが落ちたり、といった問題が起こるのです。
上記の様なグラフィックチップで間に合わない処理をカバーできるのが「グラフィックボード」です。
その為、動画編集が目的のパソコンには、必須と言えるでしょう。
コメント